こんにちは、ヒュープロの山本玲奈です🙋♀️ 久しぶりのブログです。
私は自分が10年先に何を成し遂げたいのか、毎年更新するようにしていて、 最近では、 達成の科学 という本に出会って、成し遂げたいことを可視化する「ビジョンボード」を書き始めました。
そこで書いている一つ、自分の人生を通して成し遂げたいことが、 自分の経験してきた、山も谷も、全て赤裸々に書いて「人生を共有」することで、誰かの勇気や元気になるということ。
だから今日は、 初めてリーダーになる人。 リーダーになってちょっと苦戦している人。 これでいいんだろうか、って悩んでいる人にとって 一歩前を向けるヒントを得られたら嬉しくて、 このブログを書きます。
初めてリーダーをやったのは、中学生の時でした。 そこで生徒会に入ったのが初めてのリーダーの務めでした。
その後も部活のキャプテンをやり、それなりには人を束ねる経験を持っていたつもりでした。
その経験から、起業して、自分のリーダーシップに自信があった私も、一気に自信喪失します。 組織が崩壊し、2ヶ月後には倒産しかけたほど、私は「リーダー(=社長)」という肩書を持ちながら、一つの組織を潰しかけました。
正直、苦痛で自分がCOOの方がいいんじゃないかと何度も逃げたくなりました。 V次回復した後もしばらくは、自信がなかったです。
リーダーをやりたいと言う思いより、今なんとかしないと、と言う気持ちでしばらく仕事をしていました。
私がリーダーができなかった1番の理由は、 伝えられなかった こと、です。
私の思うビジョンも、あなたにどうなって欲しいという期待も、それはルールを破っているという叱りも。 全部、言えなかったんです。
全て根本にあったのは、同じでした。
「私が言ったら、嫌な思いをされる」
でした。
ビジョンを語れば、白い目で見られそう。人が私の言葉で、ワクワクするわけない。 しかったら、やる気を無くしそう。その後、気まずくなったらどうしよう。
こうして欲しいと言って「はい」と言葉で言っても心で嫌がっていたらどうしよう。 話を聞くにも、私に本当のことなんて話してくれるわけがない。
など...
私がやること・いうことに価値がないと思って、リーダーとしての必要な要素の「人柄が良い」以外は何も満たせない状態でした。
そこで、言えないということをどうしても克服したいと思い、本を探して出会ったのが、
リーダーのためのフィードバックスキル でした。
メンタルやマインド本ではなく、 字が大きく、読みやすい、一冊のビジネス本でした。
この本に出会って、私は「人に言うことの技術」を身につけ、 この本で読んだものをやってみよう、と思ったんです。
誰かに伝えてみて、見る見る変化が起きました。
まず、フィードバックを喜んでくれる人が表れました。 本にも書いてありますが、成長意欲が強い人はフィードバックを大好物のように、自らもらいにくる方がいます。
今日は何かフィードバックありますか?
と。
これには驚きました。 最初はちょっとびっくりして、上手にフィードバックができなかったです。
でも、その方は何を改善したらもっと良くなるのか、真剣に考えると、観察をするようになりました。 観察したら、その方のことがよく見えるようになるんです。 よく見えると、伝えることがいっぱい生まれます。
そうやって都度フィードバックができるようになりました。
その方は見る見る成長して、どの部署に行っても、どの上司になっても、常に心強い存在になっています。
それまでは、自分が期待を伝えると、嫌な思いをされると思っていました。 「あなたに言われたくない」と思われそうで怖かったです。
でも恐れ恐れ、聞いてみました。 「どうしてそれをやったか、聞かせてくれる?」
すると対話が始まり、手は震えていましたが、 「それは理解した。でもこうしてほしい」と伝えてみました。 あわせて「あなたはこうできると信じている」と。
すると、不思議なことに、 「そう言ってくれて嬉しい」と言われたんです。
そこから、月1回は1on1をして、褒めたり、どうして欲しいのか、すごく真剣に伝えるようになりました。 面談30分と、面談準備30分、その後本人に渡す面談後の宿題やらの取りまとめを30分、時間をたくさん使いました。
信頼関係ができて、なんでも相談できるようになりました。
返報性の法則 と言うものがあることを学びました。 そうやって、頼れる仲間、と思える人が増えていきました。
そして、一番自分が怖かったことは「ビジョンを語ること」でした。
ビジョンとは、「私たちは何になるために、何をやらないのか、決める」と言うことです。
100人、人がいたら、みんな意見が違います。 決めると言うことは、1人の反対か、50人の反対か、もしくは99人の反対意見が生まれると言うことです。
私はずっと、合議制主義でした。 それは、平和でいたかったからです。みんなのためという枕詞で、自分が傷つくことが怖かったのです。
でも気づきました。 みんな賛成な意見なんてない。
みんな賛成っぽい意見をとったのに、その後また、反対意見が生まれるのです。
100人を100%賛成にすることで、人を幸せにすることはできないのです。
私は、会社が潰れそうだったので、みんなの顔色を伺う余裕がなく、 とにかくこの会社を守らないと、と思って1人で決めたのが私の決断の始まりでした。
もうそれ以上に、悪いことは起きないと思っていたので、 ついてこれないならそれで構わないと思っていました。 決断が間違えていたとしても、今以上に悪くなることはないと思っていました。
だから、決めることができました。
もちろん、決めて間違えたことは多かったです。 でも、誰もやめなかったです。 ついてきてくれました。
なぜなら、私には責任があり、全ての責任を背負う覚悟があったからです。
リーダーには、 誰もが背負いたくない「失敗するかもしれないリスク」を背負う代わりに、決断をします。 この決断という仕事が実は一番辛いのです。
だから、代わりに決断をするというのはみんなのためであり、 そのリスクと決断が、組織を前に進めるのです。
決めてしまえば、あとはやるだけだから。
何かが起きれば、その時なんとかしたらいい。 ゴールに誠実に向き合って決めたことであれば、間違っていることはないのです。
そして、本気でこうすると言ったら、 みんな
と言って、ついてきてくれるのです。
本気のやつが、勝つんです。
私がリーダーになれた日は、会社が伸びた日でも、再建した日でもありません。
私自身が、私の言うことに責任を持てるようになった日です。 私自信が、うまくいったら皆のおかげで、失敗したら私の責任だ。その時はやり直そう!と、思えるようになった日です。
ここまでくるのに、多分、3年ほどかかっています。 すぐには、リーダーになれませんでした。
今でも、まだまだ、修行中です。
でも、あの時、自分がここで成長しないとこの課題は一生ついてくる、と思って向き合ったからこそ、 あの本に出会えたのです。
多分、一冊の人生を変える本に出会う再現性なんてないけれど、 大事なことは、向き合って走ってみること。
自分を支えてくれる仲間を大切にして、話してみること。 自分の気持ちに素直になって、悲しい時は泣いてもいいし、怒っている時は愚痴ってもいい。でも自分が今、どんな感情を抱いているのか触って、受け入れてあげること。
そういって自分を大切にして、逃げずに走ってみることなんだと思います。
日本では、いや、世界では、まだまだ女性リーダーが少ないです。
でも卑弥呼の時代から遡って、今では2025年ショパンコンクール2次日本人通過者の過半数以上が女性であるように、 いつどんな時も、女性が未来を切り開き、世界の新たな姿や芸術や美しさ、を生み出してきています。
そして、今変わろうとしている資本主義市場の中で、 女性のリーダーはまだまだ少ないです。
女性管理職比率は10%程度。 女性国会議員も、上場企業の女性役員比率も10%代。
この世界は、女性が「まだまだ」頑張りにくい社会だと思っています。
どうしてもそこには女性が役職者になることを羨んでしまう声がある。 生物学的にも、どう頑張っても女性の方が体力は少ない。 民族的にも、狩人だった男性に比べて、採集者としての役割を果たしていた。
肉体的にも、思考的にも、違ったものがある。 それに対して、ロールモデルとなる人、教えをこうてくれる人が、圧倒的に少ないのです。
おそらく多くの男性にはわからない 「こんな時に辛い気持ちを感じる」と言ったこと。 どうしても「自分はダメなんじゃないか」と思ってしまい躓いてしまう。 こんなことが山のようにあるんです。
今まではそれが「だからダメなんでしょ」という一言で片付けられてしまっていました。
しかし、私たちには、感受性という強い武器があります。 感性が(比較的)豊かで、繊細な感情表現ができます。 パステルカラーのような優しい色も使えたり、表現できたりします。 マルチに考えることが得意で、同時にあらゆることを進めることができます。 これらはチームに彩りを与え、個性豊かな多くの方々を受け入れることができます。人を優しく活かすことができます。
ここに至るまでの繊細に感じやすい感情に向き合って、対処の仕方や乗り越え方を教えてくれるメンターが少なすぎるんです。 だから、その山に辿り着く前に、辞めておこうって、なってしまうんだと思います。
私も、危うく、自分のやってきたこの仕事が向いていないと思い、辞めるところでした。 一度だけ、きっと大きい会社のリーダーになるには、私じゃない方がいいと思ったことがありました。
しかしとにかく模索して続けました。 私は、今、これを辞めたらきっとこの先も自分が他者に比べて劣っていることでまた辞めてしまうだろう、と思ったんです。
今、前例が少ないだけです。 でも皆さんには、大きな希望と、無限の可能性があります。 そして今、新しい形のリーダーが、たくさん生まれようとしているんだと思います。
そうして、成長して、もがきながらも、今のリーダーになることができました。 そしてこの仕事を心から、楽しんでいます。
リーダーになったら、多くの世界を見ることができます。 接する人が増え、新しい視点がいくらでも舞い降りてきます。 責任を持つことで、経済的な豊かさも増えていきます。 美味しいご飯を食べて、自分の意思で自分の生活を決めることができます。
あらゆる視点を持った新しい友達ができて、 自分の力だけでは成し遂げられない大きな仕事ができるようになって、 可愛がられたり、可愛い後輩ができたり。腹ただしくムカつくこともあれば、愛情たっぷりに育てたいって思える人にも出会う。
って思えます。それが、リーダーという仕事の楽しさです。
女性の方が、リーダーになる過程の中でなんとなく躓きやすい人が多い気がしているので、 あえて、女性の方にエールを送りたくて、書きました。
リーダーシップを発揮してみるって、楽しいこと。 リーダーのあり方って、色々あるっていうこと。
私はたった1人の自信のない女性でした。 たった一冊の本で、変わりました。きっと、成長って、一夜にして起きるもんなんだと思います。
※あくまでも、女性だから、男性だからというキッパリ区切っているわけではありません。特性的にその方が多い、という肌感覚に基づいていますのでご了承ください。
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